「史記 武帝紀 7」
(ハルキ文庫 き 3-22) [文庫]
北方 謙三 (著)
長安の宮廷での暮らしが、どれほど馬鹿げたものか、ここにいると見えてくる。
なにゆえ、帝ひとりの機嫌を、命をこけたようにして、とらなければならないのか。たったひとりの考えで戦が起き、何万何千という人間が死ぬのは、なんのためなのか。
「匈奴には、法はない。卑怯は赦さぬ、という掟があるだけだ」
男の別れ。それさえも、遠いことのような気がする。生きた。切ないほど激しく生き、これからも生き続ける。
ともに生きた時代があることだけを、いまは喜ぼう。
途中でやめようかと思いつつゴール。
つきあってよかった。
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