(小学館文庫 な 13-3) [文庫]
夏川 草介 (著)
"あせってはいけません。ただ、牛のように、図々しく進んで行くのが大事です"
夏目漱石が弟子へ送った書簡に記した言葉である。
"牛は超然として押して行くのです。何を押すかと聞くなら申します。人間を押すのです。文士を押すのではありません"
「だって、まだまだ世界は広いってことっすよ。どんなに調べても、どんなに解き明かしても、その向こうにもっと大きな世界が広がってるんす。少しくらいに必死になったって世界はそんなもんじゃ歯が立たないって、ハッブルは証明したんす。それって最高にエキサイティングなことじゃないっすか?」
利便とは時間を測定する働きであり、風情とは時間の測定をやめる働きである。
両者はバランスを取らなければならないのに、利便にばかり突き進むのが今の世の中だ。
第五話にやられた。
大晦日はおおつごもりと読みたい。そして、ジャンクリストフを読み直そう。
ハルさんはいいなぁ。。。
羽海野 チカさんの描く女子キャラと近いか。
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