「神去なあなあ夜話」
[単行本]
三浦 しをん (著)
お稲荷さんを信心すると何度そのひとの心にお稲荷さんが宿る。嘘をきらい、潔癖さを愛する神さまが。そうしたらそのひとは、もう悪いことはできない。お稲荷さんに監視されているし、罰があたったらいやだから。たまに魔が差して、ずるいことや不正をしてしまっても、「正しい道に返れ」と、内なるお稲荷さんがすぐに暴れだす。
たぶん俺たちには、信頼と愛がインプットされているんだ。明日も明後日も百年後も、きっと人々は幸せに暮らすにちがいないと、楽天的な希望がすりこまれていて、そこ向かっ毎日を生きようとする力が備わっている。
日本人と八百万の神。
多神教が残った少数派の国なのですね。
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