2014年12月31日水曜日

「幕が上がる」ならぬ「暮が上がる」モノノフ読み

ももクロ映画の原作として。

モノノフは銀河鉄道の夜を予習として、読むべき。

完全にあて書きですな。これをモノノフ本広監督が撮る。

さおりは夏菜子だし、ユッコはしおりんだし、ガルルはれにちゃんで
中西さんは杏果で、明美ちゃんはあーりんにしかみえない。

ももクリで、観せてくれたのは、舞台「銀河鉄道の夜」の全シーンでした。

文化祭一日目。十一時の開演に併せて、全員五時半の起床(という約束)。きちんと朝食をとってくること(という約束)。
という言い回しが夏菜子っぽく、
中西さんの前の高校が E-girls で、
信じられないほど可愛かった。そのハーフかと思うような袴田君の妹が、あかりん
二年生なのに先生役の明美ちゃんは最年少なのにMCのあーりん、
とサービス満点。

「舞台、撤収」
のひとことで終わって欲しい映画。


舞台の上でなら、どこまででも行ける。
私たちを乗せた銀河鉄道は、まだ走りだしたばかりだ。


どこまでも見続けたい。


幕が上がる
幕が上がる
平田オリザ

「幕が上がる」 平田オリザ


スポーツと違うから、みんなが一体になる必要なんてない。どれだけ違うか、どれだけ感性とか価値観とこが違うかを分かっていた方がいい。バラバラなままで、少しずつ分かり合うのが演劇

「責任なんて、とってもらわなくていいです」
「私たちの人生なんで」

「もちろん世の中には、何度演技しても新鮮さを保てる人がいます。そういう人を世間では天才と呼びます。でも、みんなは天才じゃないからね」
「みんなは天才じゃないからね。あ、もし天才だったら、ゴメンね」

文化祭一日目。十一時の開演に併せて、全員五時半の起床(という約束)。きちんと朝食をとってくること(という約束)。

照明の袴田君の妹は中学三年生で、お兄ちゃんに似ずに、信じられないほど可愛かった。そのハーフかと思うような袴田君の妹が、ラストシーンで号泣したらしい。

私たちは、舞台の上でなら、どこまででも行ける。どこまででも行ける切符をもっている。私たちの頭の中は、銀河と同じ大きさだ。
でも、私たちは、それでもやっぱり、宇宙の端にはたどり着けない。
私たちは、どこまでも、どこまでも行けるけど、宇宙の端にはたどり着けない。
どこまでも行けるから、だから私たちは不安なんだ。その不安だけが現実だ。誰か、他人が作ったちっぽけな「現実」なんて、私たちの現実じゃない。
私たちの創った、この舞台こそが、高校生の現実だ。

「舞台、撤収」

十八歳の私たちの前には、無限の星空が広がっている。
私たちを乗せた銀河鉄道は、まだ走りだしたばかりだ。

この高橋さおりという、強い信念と指導力に満ち溢れていないあえて言わせてもらえばあまりリーダーらしからぬのほほんとした性格の、しかし周囲を深く広く受け入れる包容力のはずば抜けた才能を発揮するヒロインが、この物語の後味をなんともいえぬ清々しさで包んでいる。

幕が上がる
幕が上がる
平田オリザ

2014年12月13日土曜日

ミュージカル「ヴェローナの二紳士」

ミュージカル「ヴェローナの二紳士」

日生劇場(東京都)


作:シェークスピア
演出:宮本亜門

ブラザートムと武田真治の存在感がすごかった。

歌が抜群にうまい人が揃っている割にそこが上手く使われていなかったのが残念。
普通のミュージカルの役者さんの上を期待してました。。。

幕間含めサービス精神満点。
西川くんも非常に良い奴。

JKが多いわ、席はちょっとあまっているやで不思議な感覚。

歌をいじるともっとよくなりそう。


2014年12月6日土曜日

シス・カンパニー公演 『鼬(いたち)』

シス・カンパニー公演

『鼬(いたち)


[作] 真船豊
[演出] 長塚圭史
[出演] 鈴木京香/白石加代子/高橋克実/江口のりこ/
      山本龍二/峯村リエ/佐藤直子/塚本幸男/赤堀雅秋
物語は少しわかりづらい。昭和初期の作品。叔母なのか姉なのか妹なのかで混乱。
最後の白石加代子と鈴木京香の対決は見物。
ここ何作かの長塚演出は緊迫感があるので集中力が必要。


2014年12月3日水曜日

11月の推しは 「小説フランス革命」


読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1925ページ

王様は裁判を受けて死罪となる。
親の罪を子がうけるのか。

共和政の樹立 小説フランス革命 12 (集英社文庫)共和政の樹立 小説フランス革命 12 (集英社文庫)
だから、私は死のう。人間を所有できると考えて、その横暴を人々に押しつけていた先人たちの罪を、この私は一身に背負わなくてはならないのだ。王に生まれたことは罪なのか。
読了日:11月27日 佐藤賢一
魔軍襲来 ―アルスラーン戦記(11) (カッパ・ノベルス)魔軍襲来 ―アルスラーン戦記(11) (カッパ・ノベルス)
魔が忍び寄る。どれほど知略に富んでいても、兵士の士気を鼓舞することができない者は、将師としての器量を持たない。
読了日:11月23日 田中芳樹


果てしなき渇き (宝島社文庫)果てしなき渇き (宝島社文庫)
不夜城のような作品で好きではない。池上冬樹さんの解説がよかったぐらい。彼と彼女の言葉遣いも読みにくい。
読了日:11月17日 深町秋生


初音ミクはなぜ世界を変えたのか?初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
むしろ創作を萎縮させることなく、この爆発を持続し、もっと発展させるためにはどうすればいいか。そっちの方向で発想をしたわけです。
読了日:11月11日 柴那典

悪貨 (講談社文庫)悪貨 (講談社文庫)
貨幣経済の崩壊プロセスが読みたかったけど、そうはいかず。中盤までは良かったんですけどね。
読了日:11月9日 島田雅彦

八月の蜂起 小説フランス革命 11 (集英社文庫)八月の蜂起 小説フランス革命 11 (集英社文庫)
母は子を守り、父は子の未来のために世の中を変える。こんなおかしな世のなかを、そのままにして押しつけるなら、僕は息子に恥ずかしいと思わなければならないんだ。
読了日:11月3日 佐藤賢一