2013年9月30日月曜日

日本にマザー工場を残したダイキンのお話

世界で勝てるヒト、モノづくり―「実行に次ぐ実行」が会社を鍛える (日経ビジネス経営教室) [単行本(ソフトカバー)]
井上礼之 (著)


自主経営を貫くが、自前主義には執着しない

モノ作りの強さとは、
プロダクトイノベーション:先端技術による製品の変革

プロセスイノベーション:改善活動をベースにした生産技術の変革
の大きく二つに分けられる

経営のグローバル化を進めるうえで、企業にとって大事な要諦の一つは「遠心力」と「求心力」のバランスをいかに取るかです。
遠心力とは、各国の市場に徹底的に入り込み、地域に密着したビジネスを協力に進める現地経営のことです。
一方、求心力とは本社やトップの意向を踏まえつつ、全体最適の視点から現地のビジネスの方向性を軌道修正する経営管理を指します。

でもイマイチ。このシリーズは最初の2冊が面白かっただけになるかしら。。。


宮城谷昌光の光武帝の物語

草原の風(上)
宮城谷昌光

後漢を建てた光武帝の物語。
同じ劉姓ではあるが本家とは遠い血筋。

蓄財の方法としては、銭に銭を産ませることが速成であることはわかりきっている。そのわかりきっていることをおこなう人が寡ないことも事実なのである。劉糸寅は農作物を、銭と銭との間に、介在させている。その農作物には、人がかかわり、天と地がかかわっている。こういう過程があることが人を深くし豊かにもする。ところが銭と銭の間に何もないというのは、どうなのであろう。そこには、人が生きてゆく上で、根源的な、あるいは不可欠な対話がないといえよう。それゆえそれを生業とする家からは豊潔な人格が育たない。

人生の旅立ちは、独歩でなければならない。おのれのほかにたれもいないという覚悟でみる山川と邑および人々の光景がこれからの人生の財産となる。

この人は、どこに行っても、良い師になるだろうな。
韓子のことばにはよけいな飾りがないのに、貧しさも卑しさもない。学問で鍛えてきて、人格の灰汁を抜いたのだ。劉秀はそう意った

男子が志をもてば、かならずためされる。人にためされ、地にためされ、天にためされる。ただし天にためされる者は、数百年にひとりの人だ。


クラッシックの序曲っぽいところが宮城谷昌光作品。


2013年9月29日日曜日

『震える牛』のミートボールの作り方

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 [Kindle版]
安部 司 (著) 

食品添加物の元トップセールスマンが、食品の裏事情伝え、食卓の改善を訴えかける一冊。
ドロドロのクズ肉からできるミートボール。
水と油と添加物でコーヒーフレッシュ。
『震える牛』が面白かった人はこちらもオススメ。

ケチャップも、いわゆる「市販」のものは使いません。そんなことをしていたら、採算が合わず値段を安く出来ないからです。コストを抑えるために添加物を駆使して「それらしいもの」をつくり上げるのです。
ケチャップもどきは、トマトペーストに「着色料」で色をつけ、「酸味料」を加え、「増粘多糖類」でとろみをつけつくります。

実際に食品を選ぶのは私たちです。それを口にするのは私たち消費者です。
そのどれを選ぶかは、消費者の自由です。
ただ、そのためには、まずは「事実」を知らないといけない。知らなければ判断のしようもない。

「毒性」は避けては通れない問題ではあるけれども、その危険性だけを扇動して騒ぎ立てても仕方がない。
日本では年間約8000人が交通事故で死亡していますが、だからといって車を追放せよという話にはならない―それと同じなのではないでしょうか。

添加物で出来ること:
保存性を高める
水と油を混合させる
変色や参加を防ぐ
うまみをつける
カビを防ぎ日持ちさせる
などなど。。。


2013年9月28日土曜日

「ヒア・カムズ・ザ・サン」 有川浩

「やみくもにお詫びに押しかけたって迷惑なだけだ。麻井先生は多忙な方だぞ」
自宅を訪ねるとしても外で会うにしても時間を取ることに変わりはない。お詫びに伺います、というのは迂闊を踏んだ側が条件反射的に切りたがるカードだが、実際のところは詫びる側が誠意を示したいという自己満足でしかないことが多い。


「親が立派な人であるべきだっていうのは、子どもの幻想だ」
ざくりと胸を切りつけられた。―自分は三十にもなってまだ子どもだということか。
「親も単なる人間だ。人間は迷うし間違うし卑しい。親だって迷うし間違うし卑しい。そういうもんだ、諦めろ」
そして岩沼はにやりと笑った。
「そのほうが楽だぞ、自分が親になったときを考えたらな」


書こうよ。作家なんだから。それが与えられた仕事なんだから。と思うわけです。
だって書きたくないですか?
書かせてくれる場があるのって幸せじゃないですか?

脚本家として、有川さんにシンパシーを感じ、尊敬していることがもう一つあります。有川さんがセリフ書きの名人であることです。
これはもう、毎回痺れます。悔しいくらいに。しかも直球のセリフです。



2013年9月27日金曜日

新海誠のイチ押し

新海監督でいまのところ一番はこれでしょう。

平野文さんの声がいい。

スポンサーものなのでYouTubeでただで観られるのに感謝。


だれかのまなざし

竹田先生は天皇の子孫です

現代語訳古事記

天皇家からみていくと
複数の民族の神話を調和させた感じがよくわかります。

話し合いで国の合併が一部でもあったとするとすごいこと。
まさに歴史的快挙。。。


2013年9月26日木曜日

あまちゃん最終回が近づいたので

グッモーエビアン!

大泉洋
麻生久美子
三吉彩花

に加えて、

能年玲奈ちゃんがでてます。

私はこれで存在を知って、いいな!と。

「そして父になる」

哀しいけど淡々と描かれるので安心して(?)観れました。

いい役者さんはおさえてもいい演技ができる。すばらしい。
子役の演技も嘘っぽくなくていい。

5年後、10年後も観たい。

http://eiga.com/movie/58060/



グーグル ネット覇者の真実

本書の隠れたテーマのひとつに「グーグルは邪悪になったのか」というものがある。



ところで、彼らの採用方針には大きな除外項目があった。「嫌なやつら」は会社に入れるな、だ。

「四半期ごとの財務状況を見て自分の頭に銃を突きつけたくなるような思いをしなくても、それをする自由があるというのは素晴らしいぜいたくだ」 by CFOパトリック・ビシェット

「アメリカの大学制度は、技術革新を生み出す史上最高の機関だ」 by エリック・シュミット

「会社は本当に人を増やす必要があった」とシルバースタインは言う。だが企業文化を犠牲にしてまで社員を採用したくないというのが彼らが出した結論だった。

「グーグルがどんな会社になるかは、初期にどんな人材を集めるかにかかっていることを誰もが理解していた」 by シルバースタイン

実のところ、OKRを達成できないことより悪いのは、目標を大幅に上回る成果を上げることだった。それは、社員が誠実でなかったこと、そして安全策をとって目標を意図的に低めに設定していたことを示していた。

この時期のグーグルは、ワシントンにやってきたシリコンバレーのテクノロジー企業がたどる典型的な道を歩んでいた。最初は、政官界への働きかけのためにテクノロジーと無関係の活動を行うのは無駄だと考える。しかしそのうちに、ワシントンの流儀に従ってゲームに参加しないと、ライバル社のロビー活動の結果、不利な立場に立たされかねないと気づく。こうして、ワシントン・オフィスに政府の元下級官僚が大勢陣取るようになり、莫大な献金が政治家に流れ始める。