2014年1月8日水曜日

松の内に日本最古の物語 「かぐや姫の物語」

高畑勲の凄さに改めて感心。

動く水彩画が日本の風景によく似合う。
宮崎監督は総て描ききる感じであるが、
今回余白を残した高畑監督の狙いが面白い。

かぐや姫の顔が声の朝倉のあきちゃんににていたり
同時進行の「風立ちぬ」のヒロインの瀧本美織と
朝ドラの「てっぱん」で親友役だったのも
どこまでが狙いか不思議。

監督最晩年の作品の一つと考えると、
日本最古の物語を選択というのも深い。
古くからファンタジーに慣れ親しんできた日本人のアイデンティティを
アニメ文化の初期を担った監督が作成。

竹取の翁からみると娘が突然あらわれ、先にさっていく。
失うことより生まれて一緒に生きられたことの喜びの方が大きい。
ハッピーエンドではなくても喜びがそこにある。

蛇足ですが
翁の地井武男さんが亡くなり、一部三宅裕司さんが代役とのことでしたが、
注意して聴いていたのにどこかわかりませんでした。

生老病死のマイナスありきで人生がいいものである、
そんな感じがしました。





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