2014年4月19日土曜日

毎度勇気のもらえる池井戸潤の大人の童話

ルーズヴェルト・ゲーム
 (講談社文庫) [文庫]
池井戸 潤 (著)

「会社の数字には、ヒトの数字とモノの数字がある。仕入れ単価を抑えるといったモノの数字ならいくら減らしてもかまわん。だが、解雇を伴うヒトの数字を減らすのなら、経営者としての"イズム"がいる」

だが、これだけはいわせてくれ。野球をやめたことを終点にするな、通過点にしろ。いままでの経験は、必ずこれから先の人生でも生きてくる。人生に無駄な経験なんてない。そう信じて生きていけ。

「この工場が作ってるのは、カネ儲けのための製品だけじゃない。働く者たちの人生であり、夢だ。今この会社の社員として働くことに、夢があるだろうか。彼らに夢や幸せを与えてやるのも経営者の仕事だと思うんだが」

「人員整理に踏み切らざるを得ないときもあるだろう。だが、そんなときでも社員を人として尊敬する気持ちが必要なんじゃないか。私がいっているのは、そこだ。君に、その気持ちがあるか」

「野球のシーンを読むくらいなら、その時間、TVで野球中継を見ていた方がずっといい」

0 件のコメント:

コメントを投稿