2014年4月20日日曜日

読み切ってよかった 「史記 武帝紀」

史記 武帝紀 7
 (ハルキ文庫 き 3-22) [文庫]
北方 謙三 (著)

長安の宮廷での暮らしが、どれほど馬鹿げたものか、ここにいると見えてくる。
なにゆえ、帝ひとりの機嫌を、命をこけたようにして、とらなければならないのか。たったひとりの考えで戦が起き、何万何千という人間が死ぬのは、なんのためなのか。

「匈奴には、法はない。卑怯は赦さぬ、という掟があるだけだ」

男の別れ。それさえも、遠いことのような気がする。生きた。切ないほど激しく生き、これからも生き続ける。
ともに生きた時代があることだけを、いまは喜ぼう。


途中でやめようかと思いつつゴール。
つきあってよかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿