2014年3月10日月曜日

あたれば予言となり、外れれば警鐘となる。

黙示
 [単行本]
真山 仁 (著)

編集者の口調だと、再検討の余地は既になさそうだった。入手した情報は全て媒体に載せる。それこそがメディアの使命だと、彼らは誇らしげに言う。当事者にどんな影響を与えようとも、メディアの負うべき責任ではないという立場だからだ。いちいち罪の意識を感じていては、伝えるべき情報まで見過ごしてしまう。

農薬によって僕らの生活が維持されているのを、頭ごなしに否定はできないでしょ。彼は農薬が毒になるか薬になるかは、使う側問題だと何度も言ってました。

「物事を二極化して、対立構図で考えるのは愚考だよ。そもそも反対や否定からは、何にも生まれないだろ」

作家の想像力を借りて未来を学ぶ。フィクションの醍醐味。

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