2014年3月9日日曜日

鳳凰祭三月大歌舞伎 日本人のエンタメDNAはすさまじい


盲長屋梅加賀鳶
一、加賀鳶(かがとび)
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
三、日本振袖始(にほんふりそではじめ) 大蛇退治

の3本。

一、加賀鳶
松本幸四郎がすごい。
舞台の引退を表明の欽ちゃんと幸四郎さんは年齢が、一つちがいみたいですが、
動き、芝居、まったく衰えを感じません。
年代年代の演じ方が出来ているのも、世阿弥以来の伝統のなせる技でしょうか。

二、勧進帳
幸四郎かとおもったら、弟の中村吉右衛門でした。
團十郎と幸四郎の勧進帳をみて、
今回は菊五郎と吉右衛門。
配役を代えてみられるのも歌舞伎のいいところ。
受け継ぐために似ていて少し違う。おもしろい。

見得って歌麿のスーパースローや漫画・アニメの決めと通じているんですね。

三、大蛇退治
300年まえから伝わる演目。
浄瑠璃の歌舞伎化の一つなのですが、今だとアニメの実写化みたいなものかも知れませんね。
八岐大蛇と素戔嗚尊の話なんですが、
玉三郎が30分間踊りつづけてもまったくあきず、
八岐大蛇の動きが秀逸。
勘九郎もかっこいい。
渋すぎ。これが伝統芸能である国に生まれて感謝するレベル。

神話の話なので、キリスト教とかだったら、解釈の違いとかで
もめ事がおきたりしそうなもんですが、日本のエンタメはタブーに寛容。
すばらしい。

今日の3演目ははずれがなかったなぁ。
(歌舞伎の人情ものが好きでないだけかも。。。)

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