2014年3月29日土曜日

寺山修司なんかカッコイイ

職業 寺山修司―虚構に生きた天才の伝説
 [ハードカバー]
北川 登園 (著)

「人間は中途半端な死体として生まれてきて、一生かかって完全な死体となるのだ」

原始時代の職業は幾つもなかったでしょうね。近代になって職業の分化が進み、職業の数も増えた訳ですよ。

何が職業か、というのは実はたいして重要じゃない。何をやったか、が重要なんだと思う。

寺山はアーネスト・ヘミングウェイの言葉を引用した。
「競馬新聞を見た人は知ってるけど、その父親と母親、祖父と祖母まで判ってしまう。それに、その馬がそれまでに幾ら稼いだかまでもね。体の大きさが何キロで、先月に比べて体重がどう……とかね。あんなの、会社で社員全員にやったらすごいと思うけどね。何人の女性と関係を持って、月給は入社してから幾ら稼いだか、なんていう。全部一覧表になっていて、能力で丸をつけられたり、二重丸をつけられたり……。もっとも、そんあことやられたりしたらかなわないけど。その点、馬の場合は賭けの対象として実に醒めた目で扱われているんですね」


園子温で知って読んでみる。
戯曲を観るか本人の著作を読まないとイメージは湧かないか。

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