2013年12月25日水曜日

責難は成事にあらず 「十二国記」

華胥の幽夢 十二国記
 (新潮文庫) [文庫]
小野 不由美 (著)

「平気だってことはない――絶対に。慣れるってこともないと思う。辛いことに慣れる人間なんて、やっぱりいないと思うから。訊けば、慣れっこだから平気だ、と言うのかもしれないけど、平気なはずなんてないよ。辛く感じないんじゃない、辛い気分を乗り越える方法を知っているだけのことだと思う」

「仕事は自分で選ぶものです。お役目は天が下すものです」
「罪の重さを知らずにいること自体、それが一つの罪なんじゃないかな」
「辛いことに慣れる人間なんて、やっぱりいないと思うから」
「責難することは、何かを成すことではないんです」
「人は変わることがあるのだ」

解説はアニメ脚本の會川昇
スタジオぴえろつながりでいいタイミングに読めた。

短編集は、いつ、どこの国、誰の話かをさぐりさぐり読むのが愉しい。

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